日米水泳界の先輩連は、これについては一言も語らず、この説に賛同するかに見えるけれども、実はさにあらず、出だしの四百ぐらいを四百レースのつもりで全力で泳いで、あとは流すことによって、さらにタイムを短縮できるという説が今まで多かったのである。
つまりマーシャルは四百を四分四十三秒ぐらいで泳いでキッパス氏に速すぎると批難されているのだが、日本流に云うと、古橋なら四分三十四五秒で四百を泳がせて、あとを流させようというわけだ。
これも一つの方法ではあるが、タイムということを考えて、せり合いを忘れている方法なのである。