坂口安吾 『水鳥亭』 だから一匹のイワシに泣く男をあさましいと思うのは、亮作が誰よりも激しかったかも知れない。 女房や娘の汚くて意地悪い表現によって、一匹のイワシに泣く己れの姿をシテキされては、もうオシマイであった。 彼は逆上しながら、口をつぐんで、うなだれてしもう。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア