坂口安吾 『水鳥亭』 彼女はこれから徴用の仕事場へでかけるところだ。 克子は膝の上でお弁当をひらいて、オカズの一匹のイワシをつまみあげて、流しへ抛りだす。 一すじの涙がながれ、やがてかすかにシャクリあげるが、クチビルをかみしめて身支度をととのえなおす。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア