坂口安吾 『水鳥亭』 そのあたりの路上や防空壕にも黒こげの屍体がころがっていたが、各々の焼跡に立っているのは、彼だけであった。 野口の自宅も工場も焼けていた。 焼跡へ行ってみると、野口夫妻と子供たちが、墓の中から出て来たように、顔も手足も泥まみれに、かたまっていた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア