坂口安吾 『水鳥亭』 そして忘れていた悲しさを、いや、もっと大きな悲しさを私の胸に叩きこんだのです。 まるで火の玉のように、私のからだの中を悲しさがころげまわり、走り狂っています。 三月十日のあの怖しい空襲の火の舌が、私の背を焼き、追いつめてくるではありませんか。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア