余と安倍君とは先生に導びかれて、敷物も何も足に触れない素裸のままの高い階子段を薄暗がりにがたがた云わせながら上って、階上の右手にある書斎に入った。
そうして先生の今まで腰をおろして窓から頭だけを出していた一番光に近い椅子に余は坐った。
そこで外面から射す夕暮に近い明りを受けて始めて先生の顔を熟視した。
余と安倍君とは先生に導びかれて、敷物も何も足に触れない素裸のままの高い階子段を薄暗がりにがたがた云わせながら上って、階上の右手にある書斎に入った。
そうして先生の今まで腰をおろして窓から頭だけを出していた一番光に近い椅子に余は坐った。
そこで外面から射す夕暮に近い明りを受けて始めて先生の顔を熟視した。