夏目漱石 『ケーベル先生』 けれども部屋を出て、下の食堂へ案内されるまで、余はついに先生の書斎にどんな書物がどんなに並んでいたかを知らずに過ぎた。 花やかな金文字や赤や青の背表紙が余の眼を刺激しなかったばかりではない。 純潔な白色でさえついに余の眼には触れずに済んだ。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア