又、漫才界では新風を劃したエンタツ、アチャコがあり、このうち、エンタツは夢声に比すべき第一級の存在で、喜劇俳優としては、一流中の第一流の天才だと思うのだが、そのすばらしい演技にもかかわらず、その風采や、又、喜劇というものの日本における位置などから、芸に相応して甚だしく低い待遇をうけているのは気の毒である。
エンタツの天才や、時代感覚にくらべれば、歌笑などは、金魚とミミズぐらいの差があって、戦後にえた人気は、身に余るものであったろう。
しかし、落語家が、歌笑をさして漫談屋だとか、邪道だというのは滑稽千万で、落語の邪道なんてものがあるものか。