たかが巷談師に向って、人民の怨嗟は大きすぎると思うが、こう言われてみると、私の筆力にヒットラーの妖怪味がはらまれているようにも幻想し、まんざらでもない気持にさせられたのである。
「野坂中尉と中西伍長」は三月号にのったのだから、二月半ばの発売で、当然そのころ以上の文書が殺到すべき筈であるが、実は、この過半数が五月末日―六月に至ってまとめて殺到したのであった。
このイワレは当分わからなかった。
たかが巷談師に向って、人民の怨嗟は大きすぎると思うが、こう言われてみると、私の筆力にヒットラーの妖怪味がはらまれているようにも幻想し、まんざらでもない気持にさせられたのである。
「野坂中尉と中西伍長」は三月号にのったのだから、二月半ばの発売で、当然そのころ以上の文書が殺到すべき筈であるが、実は、この過半数が五月末日―六月に至ってまとめて殺到したのであった。
このイワレは当分わからなかった。