坂口安吾 『巷談師』 男はフトンの上に半身を起し片肱で支えている。 タバコをにぎった片手で私をさしまねいて、枕元へきて灰皿の向う側へ坐れというサインである。 くたびれたフトンや男の様子から血を吸う虫とバイキンがウヨウヨいそうであるから、私は遠慮して卓にもたれた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア