「お前はダタイして残念がっているかも知れぬが、その方が身のためだってことを気がつかないな」
私は深夜に起き上って、机に向い、机の向うに見える女房の寝姿を見ながら考えた。
子供が生れなくて良かった、ということの方が、ほとんど私の気持の全部を占めていた。
「お前はダタイして残念がっているかも知れぬが、その方が身のためだってことを気がつかないな」
私は深夜に起き上って、机に向い、机の向うに見える女房の寝姿を見ながら考えた。
子供が生れなくて良かった、ということの方が、ほとんど私の気持の全部を占めていた。