小説というものは中尊寺のミイラのように俗悪な企業でもある。
自分のためだか、人に見せたいためだかもシカとわかりやしない。
とにかく金銀で飾りたて、海の彼方へ使者を走らし、及ぶ限りのゼイをこらして、百堂伽藍にとりかこまれ、金色のお堂の下に生けるが如く永眠しようというのである。
小説というものは中尊寺のミイラのように俗悪な企業でもある。
自分のためだか、人に見せたいためだかもシカとわかりやしない。
とにかく金銀で飾りたて、海の彼方へ使者を走らし、及ぶ限りのゼイをこらして、百堂伽藍にとりかこまれ、金色のお堂の下に生けるが如く永眠しようというのである。