しかし、それにつづいて「考えは大人びていても所詮行動は子供の域を脱し得なかった」と告白しているのは、男女関係についてマセた考えをもっていたが、所詮大したことはできなかった、リーベは何人もいたわけではなく、人が見るほど悪いことはしていない、という自己弁護の意味であろうと思う。
しかし、直接自己弁護の言い方で語られていないだけ、この表現には実感がある。
つまり、彼、自ら広言するほど身持ちは良くないにしても、大して悪いことはしていないし、できもしない、という彼の考えは、自己弁護ではなくて、彼が本当にそう思いこんでいると見ることができるであろう。