彼は、両面上下をそろえて左書きの結果が、アベコベを指し合うことを気付かなかったのであろう。
この怖ろしい事実が判明したとき、私はふと、私の義兄である村山紅邨という、越後山中の造り酒屋の主人公の歌人のことを考えた。
彼はその山中に六百年ほど代のつづいた旧家の主人で、雑学の大家でもある。
彼は、両面上下をそろえて左書きの結果が、アベコベを指し合うことを気付かなかったのであろう。
この怖ろしい事実が判明したとき、私はふと、私の義兄である村山紅邨という、越後山中の造り酒屋の主人公の歌人のことを考えた。
彼はその山中に六百年ほど代のつづいた旧家の主人で、雑学の大家でもある。