五兵衛の食膳へのせる梅干の壺は明の高価な焼物だということであった。
大きなツブの揃った何十年も経たかと思われる梅干がまだ六ツ残っていた。
調べを終って、門をでると、虎之介は喜びふくれる胸の思いに居たたまらぬらしく、花廼屋をこづいて、新十郎の後姿を目顔でさしながら、
五兵衛の食膳へのせる梅干の壺は明の高価な焼物だということであった。
大きなツブの揃った何十年も経たかと思われる梅干がまだ六ツ残っていた。
調べを終って、門をでると、虎之介は喜びふくれる胸の思いに居たたまらぬらしく、花廼屋をこづいて、新十郎の後姿を目顔でさしながら、