坂口安吾 『明治開化 安吾捕物』 虎之介は思わずニッコリと勇み立って、一膝のりだして語りはじめた。 藤兵衛は横山町の「花忠」という老舗で丁稚から叩きあげた番頭であったが、主家に重なる不幸があって、主人はわが家に火をつけて、火中にとびこんで死んでしまった。 それが寛永寺の戦争の年だ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア