あげくに手に手をとって、というのはまだ良い方で、お出入り先のたくさんの御婦人連とネンゴロになりすぎて、事を起し、店の信用を落してしまうというのが、少くない。
そこで藤兵衛は考えて、お得意まわりに一人前の番頭をやるからいけない。
これは小僧をやるに限る、こう結論して、利発で、愛嬌があって、愛想もよくて、顔の可愛い子供を十一二から仕込んで、十五六になると、そろそろお得意まわりにだす。
あげくに手に手をとって、というのはまだ良い方で、お出入り先のたくさんの御婦人連とネンゴロになりすぎて、事を起し、店の信用を落してしまうというのが、少くない。
そこで藤兵衛は考えて、お得意まわりに一人前の番頭をやるからいけない。
これは小僧をやるに限る、こう結論して、利発で、愛嬌があって、愛想もよくて、顔の可愛い子供を十一二から仕込んで、十五六になると、そろそろお得意まわりにだす。