しかし、これには更に深いワケがあるといわれ、教団の最高幹部の二派対立が、こんな噂を生ませたのだという取沙汰がある。
二派というのは、世良田摩喜太郎と大野妙心の対立のことであるが、妙心はこの教団内に於ては世良田の声望に押えられて、それを凌ぐことができない。
けれども彼は元来の宗教家であり、こと宗教に関する学識に於ては世良田の及ぶところではなく、又、宗団経営の見解、手腕についても、自分に独特の識見をそなえている。
しかし、これには更に深いワケがあるといわれ、教団の最高幹部の二派対立が、こんな噂を生ませたのだという取沙汰がある。
二派というのは、世良田摩喜太郎と大野妙心の対立のことであるが、妙心はこの教団内に於ては世良田の声望に押えられて、それを凌ぐことができない。
けれども彼は元来の宗教家であり、こと宗教に関する学識に於ては世良田の及ぶところではなく、又、宗団経営の見解、手腕についても、自分に独特の識見をそなえている。