荒巻敏司は十一月二十九日午後四時四十五分新橋発神戸行の直通にのって故郷四国へ赴く筈であったが、その翌日も、翌々日も東京に居た。
彼が東京を去ることになったのは、両親が彼の前途に見切りをつけ、退校させて、故郷で実務につかせるためであった。
彼は旅装をととのえて家を出ている。
荒巻敏司は十一月二十九日午後四時四十五分新橋発神戸行の直通にのって故郷四国へ赴く筈であったが、その翌日も、翌々日も東京に居た。
彼が東京を去ることになったのは、両親が彼の前途に見切りをつけ、退校させて、故郷で実務につかせるためであった。
彼は旅装をととのえて家を出ている。