正司に自ら発明する才がなく、小才をはたらかそうとする野心がないだけ、却って危気がない。
二十三の若冠ながら充分に社長の重責を果している。
咲子の知りそめた書生のころとは打って変って、日に日に貫禄がついてくるから、咲子も案外な思い、あらためて、たのもしくも、いとしくもなる思いであった。
正司に自ら発明する才がなく、小才をはたらかそうとする野心がないだけ、却って危気がない。
二十三の若冠ながら充分に社長の重責を果している。
咲子の知りそめた書生のころとは打って変って、日に日に貫禄がついてくるから、咲子も案外な思い、あらためて、たのもしくも、いとしくもなる思いであった。