夏目漱石 『こころ』 十時頃になって先生の靴の音が玄関に聞こえた時、奥さんは急に今までのすべてを忘れたように、前に坐っている私をそっちのけにして立ち上がった。 そうして格子を開ける先生をほとんど出合い頭に迎えた。 私は取り残されながら、後から奥さんに尾いて行った。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア