ボダイ寺は多久家の庭に接しているから、彼は庭の木戸から邸内へ入り、奥庭づたいに奥の部屋へと消えて行く。
その英信の姿に子供らしい無邪気なものは感じられず、一切の秘密が化して彼の姿をなしているような悲しい暗さが凝りついていた。
自分で風守を後嗣に選んだ駒守の心事こそ、悲痛なものであったろう。
ボダイ寺は多久家の庭に接しているから、彼は庭の木戸から邸内へ入り、奥庭づたいに奥の部屋へと消えて行く。
その英信の姿に子供らしい無邪気なものは感じられず、一切の秘密が化して彼の姿をなしているような悲しい暗さが凝りついていた。
自分で風守を後嗣に選んだ駒守の心事こそ、悲痛なものであったろう。