だらだらと観劇したり岡場所を漁ったりして通がっているだけだった。
田舎では多久の一族だが、東京では多久家などとはその苗字を知る人もない。
おまけに本家とちがって、分家の財産は知れたもの、けっして一生遊んで暮せる身分ではないのであるが、オヤジの水彦がまた世間知らずのバカ者であった。
だらだらと観劇したり岡場所を漁ったりして通がっているだけだった。
田舎では多久の一族だが、東京では多久家などとはその苗字を知る人もない。
おまけに本家とちがって、分家の財産は知れたもの、けっして一生遊んで暮せる身分ではないのであるが、オヤジの水彦がまた世間知らずのバカ者であった。