この漢方医は悟りすました坊主のように気がおけなくて、一向に威厳もないし、脈のとり方もオボツカなくて頼りないこと夥しいが、明るく陽気で、どんな気むずかしい人の心も解くようなところがあった。
光子は良伯のほかには誰の気配もないのを見て、自然につりこまれてしまい、
「風守さまが御病気だそうですけど、お悪いのでしょうか」
この漢方医は悟りすました坊主のように気がおけなくて、一向に威厳もないし、脈のとり方もオボツカなくて頼りないこと夥しいが、明るく陽気で、どんな気むずかしい人の心も解くようなところがあった。
光子は良伯のほかには誰の気配もないのを見て、自然につりこまれてしまい、
「風守さまが御病気だそうですけど、お悪いのでしょうか」