一対の燭台をはさんで、この怖しい覆面の人物と相対するのは、それだけでもすでに半ば喪失しかけているような心持であったが、彼女が詰問をうけたのは、英信が彼女に語った言葉についてであった。
祖父の言葉が叱責の語気であったとも思われないが、狎れることを許さない語気ではあった。
光子の身も心も凍りついて、心の自由の展開がまったく封じられていたのは云うまでもない。
一対の燭台をはさんで、この怖しい覆面の人物と相対するのは、それだけでもすでに半ば喪失しかけているような心持であったが、彼女が詰問をうけたのは、英信が彼女に語った言葉についてであった。
祖父の言葉が叱責の語気であったとも思われないが、狎れることを許さない語気ではあった。
光子の身も心も凍りついて、心の自由の展開がまったく封じられていたのは云うまでもない。