時々持駒を失くして、次の勝負の来るまで双方とも知らずにいたりした。
それを母が灰の中から見付け出して、火箸で挟み上げるという滑稽もあった。
「碁だと盤が高過ぎる上に、足が着いているから、炬燵の上では打てないが、そこへ来ると将碁盤は好いね、こうして楽に差せるから。
時々持駒を失くして、次の勝負の来るまで双方とも知らずにいたりした。
それを母が灰の中から見付け出して、火箸で挟み上げるという滑稽もあった。
「碁だと盤が高過ぎる上に、足が着いているから、炬燵の上では打てないが、そこへ来ると将碁盤は好いね、こうして楽に差せるから。