彼の預金がその銀行に一万七千円あると知って幸平が借財を申しこんだときいて、さすがに彼の目の色がちょッと動いたようであった。
三ヶ月ほどは彼はそれに何の返答も与えなかったが、ある日ミネをよんで、
「幸平に命じて、一万七千円の預金をおろして土曜の午後こゝへ来るように言うがよい。
彼の預金がその銀行に一万七千円あると知って幸平が借財を申しこんだときいて、さすがに彼の目の色がちょッと動いたようであった。
三ヶ月ほどは彼はそれに何の返答も与えなかったが、ある日ミネをよんで、
「幸平に命じて、一万七千円の預金をおろして土曜の午後こゝへ来るように言うがよい。