当時は実母のお清も健在だから、何十年はたらいても三百円という大金がたまるわけはない。
しかし、たった一人の息子が身をかためるという話であるから、お清はワラにすがっても何とかしてやりたい胸の中思いきって左近にたのんでみた。
左近はその借金の申込みが吉原の娼妓の身請けの金ときいて、興がった。
当時は実母のお清も健在だから、何十年はたらいても三百円という大金がたまるわけはない。
しかし、たった一人の息子が身をかためるという話であるから、お清はワラにすがっても何とかしてやりたい胸の中思いきって左近にたのんでみた。
左近はその借金の申込みが吉原の娼妓の身請けの金ときいて、興がった。