倉三が左近から打ちあけられた話であるが、常友の持参した八千円と志道軒の持参した一万円を予定通りの方法で予定の人に授与したのは事実で、相続者としては常友が正当な嫡流であり、ただし水野家の籍に直るまで一万円は次の相続者たる久吉に預けてその身柄を左近が預る、ということも、実際そのように左近の指定発言が行われたのであった。
一同は後を片づけてから寝床をしいて眠った。
特にねる場所に注意したのはミネで、彼女は正司と幸平の中間に場所をしめ、二人の実子に己れの左右にねむることを指定した。
倉三が左近から打ちあけられた話であるが、常友の持参した八千円と志道軒の持参した一万円を予定通りの方法で予定の人に授与したのは事実で、相続者としては常友が正当な嫡流であり、ただし水野家の籍に直るまで一万円は次の相続者たる久吉に預けてその身柄を左近が預る、ということも、実際そのように左近の指定発言が行われたのであった。
一同は後を片づけてから寝床をしいて眠った。
特にねる場所に注意したのはミネで、彼女は正司と幸平の中間に場所をしめ、二人の実子に己れの左右にねむることを指定した。