外泊は今まで例のないことであるし、帰宅が十一時十二時をすぎることも父母の居るときは例の少いことであったが、父母の不在になってからは殆ど連日のことで、この日もまだ戻ってこない。
三枝子は各部屋の雨戸をしめ、門もしめてクグリ戸だけカンヌキをかけないでおいた。
また、由也の部屋には寝床をしき、机上の燭台に火ウチ石とツケ木をそえて、彼が帰宅してもまごつかぬように揃えておいた。
外泊は今まで例のないことであるし、帰宅が十一時十二時をすぎることも父母の居るときは例の少いことであったが、父母の不在になってからは殆ど連日のことで、この日もまだ戻ってこない。
三枝子は各部屋の雨戸をしめ、門もしめてクグリ戸だけカンヌキをかけないでおいた。
また、由也の部屋には寝床をしき、机上の燭台に火ウチ石とツケ木をそえて、彼が帰宅してもまごつかぬように揃えておいた。