「しかし、三枝子が家宝をわって戸外へ逃げようとするのを由也さんが追っかけて、二人ともハダシで外へでて、いったん玄関まで連れ戻された、大小のみだれた足跡はそれを語っているような気もするよ」
「ですが、その足跡の一ツは三枝ちゃんではないと思います。
なぜなら、いつもお寝床の始末をするラクさんが、今朝のお寝床は泥でよごれて大変だから手伝ってと仰有るので参ってお手伝いしましたが、由也さまのオフトンを入れる押入の中を見ると、その中にもう一人前のオフトンがはいっていて、それも泥でよごれていたのです。
「しかし、三枝子が家宝をわって戸外へ逃げようとするのを由也さんが追っかけて、二人ともハダシで外へでて、いったん玄関まで連れ戻された、大小のみだれた足跡はそれを語っているような気もするよ」
「ですが、その足跡の一ツは三枝ちゃんではないと思います。
なぜなら、いつもお寝床の始末をするラクさんが、今朝のお寝床は泥でよごれて大変だから手伝ってと仰有るので参ってお手伝いしましたが、由也さまのオフトンを入れる押入の中を見ると、その中にもう一人前のオフトンがはいっていて、それも泥でよごれていたのです。