下曾我からかなり離れているが、丹沢山の山中へ深くはいったスリバチ型の谷に非常に良質のヒノキが自生しているところがある。
ここは入会地ではなくて、所有者がハッキリしていて山番も居り、ひそかにこのヒノキをきりだして徳川時代に死刑になった例があるから、大工や普請好きの面々にスイゼンの良材の宝庫であるが、誰も踏み入ることのない秘境であった。
この秘境から一匹の大牛が猛然と走り現れた。
下曾我からかなり離れているが、丹沢山の山中へ深くはいったスリバチ型の谷に非常に良質のヒノキが自生しているところがある。
ここは入会地ではなくて、所有者がハッキリしていて山番も居り、ひそかにこのヒノキをきりだして徳川時代に死刑になった例があるから、大工や普請好きの面々にスイゼンの良材の宝庫であるが、誰も踏み入ることのない秘境であった。
この秘境から一匹の大牛が猛然と走り現れた。