クサレ目というのはナガレ目の他の表現だが、クサレ目の方がきびしいらしく当人がテキメンに立腹するから、彼を侮辱するために呼びかける時はクサレ目を用いるのが普通であった。
「オレが十一のときオタツが九ツで二人は夫婦の約束をしましたが、クサレ目はオタツに惚れてヨメになってくれとたのんだがクサレ目はキライだからとことわられました。
そのときからクサレ目はオタツにもクサレ目をうつしてやろうとオタツの通りかかるのを隠れて狙っていたが、オタツに組み伏せられてシマ蛇で手足とクビをしばられてからは、オタツの目がさめていては勝てないと知って寝ているときに忍びこんだが、オタツのイビキが大きいので、ビックリして逃げだすところをオタツのオヤジに捕われ、クサレ目をオタツにうつすためだと分ったから、馬のクソを一ツ食えば帰してやると言われ、食べることはできないから甜めるだけでカンベンしてくれとたのんで、甜めて帰してもらいました。