名古屋に生れて東京横浜で育ち、大阪で牢に入った大工の新八という名題の兇状もちであるが、うまいことには牢を破って山中をうろつくうちに、熊と闘って額から頬へ平手うちをくらって、片目がつぶれ、片アゴをかみとられた。
しかし熊を斬り殺して、熊肉を食いつつその場に倒れ伏して死を待つうちに、悪運つよく生き返ったばかりでなく、すッかり人相が変り、別人に誕生してしまった。
そこで箕作りのベク助と相なったワケだが、ここに一ツだけ変らぬ物があった。
名古屋に生れて東京横浜で育ち、大阪で牢に入った大工の新八という名題の兇状もちであるが、うまいことには牢を破って山中をうろつくうちに、熊と闘って額から頬へ平手うちをくらって、片目がつぶれ、片アゴをかみとられた。
しかし熊を斬り殺して、熊肉を食いつつその場に倒れ伏して死を待つうちに、悪運つよく生き返ったばかりでなく、すッかり人相が変り、別人に誕生してしまった。
そこで箕作りのベク助と相なったワケだが、ここに一ツだけ変らぬ物があった。