坂口安吾 『明治開化 安吾捕物』 我家へ立ち戻って良人に再会しても感情すらもないようであるから、さすが沈着の通太郎も、 「まさか兄上の身にもしものことが……」 と思わず立ち上ると、克子はようやくこの世の風が目にとまったように、良人の胸に顔を埋めてさめざめと泣きくずれてしまった。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア