そのかなり安らかな眠りを見すまして、克子ははじめて一夜つめきった兄の枕頭をはなれて、待ちかねていた一同に好転しつつあるやに見える一夜の経過を報告した。
目をさますたび、昼夜にかかわりなく起りがちだった病人の発作は、その一夜中起らなかった。
克子が兄の病床へ駈けつけたときは、兄は妹の顔を見ても、その現実と幻想との区別がつかない状態だった。
そのかなり安らかな眠りを見すまして、克子ははじめて一夜つめきった兄の枕頭をはなれて、待ちかねていた一同に好転しつつあるやに見える一夜の経過を報告した。
目をさますたび、昼夜にかかわりなく起りがちだった病人の発作は、その一夜中起らなかった。
克子が兄の病床へ駈けつけたときは、兄は妹の顔を見ても、その現実と幻想との区別がつかない状態だった。