この怪死事件には、警察の手もうごいた。
けれども、諸家へ松茸を配分したオタネ婆さんに怪しむべきところはなかったし、それを向島の寮へ届けた半助(十五歳)にも怪しげな節はない。
オタネ婆さんから半助の手に渡され、半助がそれを持って出発するまでと、向島に至る道中、及び向島の寮の者に渡されてのち料理されるまでの間には、誰の目からも距てられた時間がたしかにあった。
この怪死事件には、警察の手もうごいた。
けれども、諸家へ松茸を配分したオタネ婆さんに怪しむべきところはなかったし、それを向島の寮へ届けた半助(十五歳)にも怪しげな節はない。
オタネ婆さんから半助の手に渡され、半助がそれを持って出発するまでと、向島に至る道中、及び向島の寮の者に渡されてのち料理されるまでの間には、誰の目からも距てられた時間がたしかにあった。