しかし上トクイがタクサンあるということなぞはオクビにだしたこともなく、稼ぎの半分は師匠にかくして使っているが、殆ど見破られていないのである。
このように要領のよい稲吉だから、心の中では兄弟子どもをことごとく甜めきッていた。
オレは十八、お志乃は十九。
しかし上トクイがタクサンあるということなぞはオクビにだしたこともなく、稼ぎの半分は師匠にかくして使っているが、殆ど見破られていないのである。
このように要領のよい稲吉だから、心の中では兄弟子どもをことごとく甜めきッていた。
オレは十八、お志乃は十九。