プンプンしている妹と同じ程度に、家宅捜査の親子三人組も真剣で気魄がこもっていてワキ目もふらない。
三四日のうちに用がなくなる番頭も女中も、もうこのウチの出来事なんぞはどうだってかまわない。
考える必要は自分自身のことに限られたときまって、そッちの方が火事だろうと泥棒だろうと無関心という落ちつき方、たった一人、ハマ子というちょッと渋皮のむけて小股のきれあがった小娘の女中が、ニヤニヤと、主家の騒動がタノシミらしく、主人の前をスーと行ったり戻ったり、三人組の捜査隊の勤労の右側と左側を行ったり、戻ったり、なるほど見世物として眺めれば、タダとは云いながら興趣つきない味があろう。