どう探してもそれが見当らないと分ると、周信の顔色の変りよう、一気にして不安におののく野獣のような落着きのない挙動に変った。
いっぺん積み込んだものを引きずり下して、全部改めてみたが、更に奥の部屋々々へ走り、政子に指図して、あれを倒し、これをひろげ、ひッくり返したり、まくってみたり、タタミが帳面のようにめくれるものなら、それすらもタンネンにめくりかねないほど気ちがいじみていた。
「畜生め!
どう探してもそれが見当らないと分ると、周信の顔色の変りよう、一気にして不安におののく野獣のような落着きのない挙動に変った。
いっぺん積み込んだものを引きずり下して、全部改めてみたが、更に奥の部屋々々へ走り、政子に指図して、あれを倒し、これをひろげ、ひッくり返したり、まくってみたり、タタミが帳面のようにめくれるものなら、それすらもタンネンにめくりかねないほど気ちがいじみていた。
「畜生め!