女学校時代、元子は年少政子を特殊な愛情でいたわる親しい関係にあったために兄の周信とも知りあい、彼の巧妙な口説のトリコとなって一時は身も心もささげたことがあった。
愚かではあるが、夢のような時代だ。
そして、そのころ胸の思いをせッせと書き送った周信への手紙が、今や脅迫の原料に用いられていたのだ。
女学校時代、元子は年少政子を特殊な愛情でいたわる親しい関係にあったために兄の周信とも知りあい、彼の巧妙な口説のトリコとなって一時は身も心もささげたことがあった。
愚かではあるが、夢のような時代だ。
そして、そのころ胸の思いをせッせと書き送った周信への手紙が、今や脅迫の原料に用いられていたのだ。