突然大名が寺の屋根の鬼瓦を見て泣きだしてしまうので、太郎冠者がその次第を訊ねますと、あの鬼瓦はいかにも自分の女房に良く似ているので、見れば見るほど悲しい、と言って、ただ、泣くのです。
まったく、ただ、これだけの話なのです。
四六版の本で五、六行しかなくて、「狂言」の中でも最も短いものの一つでしょう。
突然大名が寺の屋根の鬼瓦を見て泣きだしてしまうので、太郎冠者がその次第を訊ねますと、あの鬼瓦はいかにも自分の女房に良く似ているので、見れば見るほど悲しい、と言って、ただ、泣くのです。
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四六版の本で五、六行しかなくて、「狂言」の中でも最も短いものの一つでしょう。