と呻えて酒樽に縋りつく所だった。
一匹のコブラが頸のところをまんまるく膨ませ、立つように泳ぐように屈伸しながら、ぼやけた蝋燭にいやらしいその影を騒がせているのだ。
それは音にきく熱国の蛇使いであろうか、白い回教徒頭巾を頭にまいた銅色の男が酒樽の片影に坐を組んで太く節くれて光沢のある笛を吹いている……
と呻えて酒樽に縋りつく所だった。
一匹のコブラが頸のところをまんまるく膨ませ、立つように泳ぐように屈伸しながら、ぼやけた蝋燭にいやらしいその影を騒がせているのだ。
それは音にきく熱国の蛇使いであろうか、白い回教徒頭巾を頭にまいた銅色の男が酒樽の片影に坐を組んで太く節くれて光沢のある笛を吹いている……