僕は神経衰弱でも青年男子であるから一番遠い所へ水を運び、人の最も好まざる苦難を敢て行うというのは、之も青道心のせめてもの心掛けというものであった。
離れの後を廻って便所の裏、そんなところは誰も水を運んでこない。
ところが、娘が、重いバケツをぶらさげて、ヨタヨタしながら、僕につづいて、やってくる。
僕は神経衰弱でも青年男子であるから一番遠い所へ水を運び、人の最も好まざる苦難を敢て行うというのは、之も青道心のせめてもの心掛けというものであった。
離れの後を廻って便所の裏、そんなところは誰も水を運んでこない。
ところが、娘が、重いバケツをぶらさげて、ヨタヨタしながら、僕につづいて、やってくる。