ところが辰夫は規定の面会時間が終って別れる時に僕の手を握り、明日も来てくれたまえね。
君の訪ねてくれるのだけが生き甲斐なのだから、と云って泣きだすものだから、僕も之にはタマげてしまって訪問を止すということが出来なかった。
ところへ世はままならぬもので、病院の方では僕の毎日の訪問が殊勝だというわけで、三十分の面会時間を一時間に延してくれたのである。
ところが辰夫は規定の面会時間が終って別れる時に僕の手を握り、明日も来てくれたまえね。
君の訪ねてくれるのだけが生き甲斐なのだから、と云って泣きだすものだから、僕も之にはタマげてしまって訪問を止すということが出来なかった。
ところへ世はままならぬもので、病院の方では僕の毎日の訪問が殊勝だというわけで、三十分の面会時間を一時間に延してくれたのである。