夢声老のように生活力旺盛な人が養老院志願を一念発起するというのは、いかにもヒガンで世をすねるものの如くで、また御当人も多分にその自虐味を玩弄していられる心境かも知れないが、実はその方が老人にとって素直で必至の心境ではないでしょうか。
捨てられる、という心境は、金銭によるものでもないし養われたり捨てられたりする事実によるわけでもない。
人間の老後というものは、「捨てられる」ような孤独感がその絶対の性格と申すものではあるまいか。
夢声老のように生活力旺盛な人が養老院志願を一念発起するというのは、いかにもヒガンで世をすねるものの如くで、また御当人も多分にその自虐味を玩弄していられる心境かも知れないが、実はその方が老人にとって素直で必至の心境ではないでしょうか。
捨てられる、という心境は、金銭によるものでもないし養われたり捨てられたりする事実によるわけでもない。
人間の老後というものは、「捨てられる」ような孤独感がその絶対の性格と申すものではあるまいか。