がさがさに割られて尖り切った氷の破片が、嚢の中で落ちつく間、私は父の禿げ上った額の外でそれを柔らかに抑えていた。
その時兄が廊下伝いにはいって来て、一通の郵便を無言のまま私の手に渡した。
空いた方の左手を出して、その郵便を受け取った私はすぐ不審を起した。
がさがさに割られて尖り切った氷の破片が、嚢の中で落ちつく間、私は父の禿げ上った額の外でそれを柔らかに抑えていた。
その時兄が廊下伝いにはいって来て、一通の郵便を無言のまま私の手に渡した。
空いた方の左手を出して、その郵便を受け取った私はすぐ不審を起した。