私個人は常に習慣と闘ってきた、と彼は述懐しているが、彼の個人主義的な懐疑思想というものは畢竟するに、彼の歴史観が、制度は人間そのものを革めはしないと信じていたことに起因すると見るのは不当でない。
このことは一人ジイドに限られたことがらではないだろう。
習慣と闘った偉大な作家は全て、その教養によってか本能によって、制度は人間を革めないと思いこんでいたのであろう。
私個人は常に習慣と闘ってきた、と彼は述懐しているが、彼の個人主義的な懐疑思想というものは畢竟するに、彼の歴史観が、制度は人間そのものを革めはしないと信じていたことに起因すると見るのは不当でない。
このことは一人ジイドに限られたことがらではないだろう。
習慣と闘った偉大な作家は全て、その教養によってか本能によって、制度は人間を革めないと思いこんでいたのであろう。