流行によってそうなるのはまだしも見どころがあるが、ムリヤリ押しつけられた悪生活条件を甘受し、それになれ親しみ、間に合せることを人生の本義とみる気風があって、その気風から発した人生のたのしみ方が風流であるようにも思った。
多くの庶民の気風がそうで、各人各様に風流をたのしみ、間に合せて満足するうちは結構であるが、そこからお説教が現れ、風流や美についての論議や奥儀のみならず、生き方や道徳の深遠な理窟や規定も現れてくると、曰く不可解の謎となり、神仏の霊感や悟道に通じて天上地下の迷路を駈けめぐり、人の素直な気風からは手に負えないもの、煮ても焼いても食えないものになってしまう。
先般、宝塚で「虞美人」を見たら、ホンモノの馬と象が舞台に登場した。