実をいうと、私はこの自分をどうすれば好いのかと思い煩っていたところなのです。
このまま人間の中に取り残されたミイラのように存在して行こうか、それとも……その時分の私は「それとも」という言葉を心のうちで繰り返すたびにぞっとしました。
馳足で絶壁の端まで来て、急に底の見えない谷を覗き込んだ人のように。
実をいうと、私はこの自分をどうすれば好いのかと思い煩っていたところなのです。
このまま人間の中に取り残されたミイラのように存在して行こうか、それとも……その時分の私は「それとも」という言葉を心のうちで繰り返すたびにぞっとしました。
馳足で絶壁の端まで来て、急に底の見えない谷を覗き込んだ人のように。